ドライアイならムチン層を改善しよう!
きれいな瞳のキープのために『 目 』にはもちろんのこと、生物が分泌する粘液にはほぼ全てムチンが含まれてるんやて~
涙、目の表面の粘膜、口、胃、腸などの消化器官や鼻腔、腟、関節液などは、すべてムチンに覆われているんよ。
身体の中だけやなくて、うなぎとかの身体の表面のヌルヌルも、ムチンがなせるワザなのだ~
目の表面の粘液とは、涙の膜のムチン層のこと
ねえ、なんで涙の膜は『 油層 』『 水層 』『 ムチン層 』になっていると思う?
それは、油とムチンで水をサンドイッチすることで、油で水の蒸発を防いで、ムチンで角膜にくっけて、目の潤いを保つためなんだよ~
ムチンは優れた保水力を持つために、粘液質であることが必要なんよね。
だって、水はサラサラ流れるやろ~流れを止めるためには防波堤を作らなアカンけど、目に防波堤を作られへんから、水自体にトロミをつけてバリアを張るしかなかったんよね。
ムチン=ムコイド=糖タンパク質=ムコ多糖類!?
ムチンはムコイドとも言われるんやけど、ムコイドは糖類がタンパク質とアミノ酸物質のペプチドと結びついて、粘性の物質になったもんやから糖粘液質とも言うんやて。
ムコイド = 類粘液質 は ムコ多糖類似物質 というところから名前が付いたらしいんやけど、ま~ようは多糖類ってことやな。
つまり、ムチン=ムコイド=糖タンパク質=ムコ多糖類 ってゆうことで、ぜ~んぶ粘性をもつ兄弟?親戚?って感じかな~
ムコ多糖類は、ムチンの他にヒアルロン酸・コンドロイチン硫酸もあるんだよ~ってことは、ムチンという名称がなくても、ヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸も粘性のムチンに代わる物質、類似品ってことになるんやな~
う~ん!表記の仕方の違いか~!!!
コンドロイチン硫酸・・・軟骨・血液・リンパなどの結合組織の弾力を作る働きがある
ムコイチン硫酸・・・胃粘膜や角膜にある
ヘパリン・・・肺や肝臓などの毛細血管の壁に近い細胞に存在して、血液が固まらないように防いでくれる
ヒアルロン酸・・・関節の滑液にある
他にも、セルロース、デンプン、寒天、水飴も多糖類だよ~
大切なムチンの役割
ムチンには『 保水力 』『 粘膜の保護 』『 タンパク質の吸収促進 』の大切な役割があるんよ。
★保水力(涙の膜を安定させる)
結膜(白目)から分泌されるムチンは、瞬きのたびに目の表面(角膜)に広がるんよ。
ムチンの優れた保水力のおかげで涙の膜が均等に角膜に広がっているから、きれいに見ることができているんよ~
★粘膜の保護
胃の粘膜にあるムチン。粘膜はストレスや暴飲暴食などから胃を守ってくれるんやけど、あんまり『 胃 』に負担を掛け過ぎると・・・穴が開いちゃうよ~
口、胃、腸などの消化器官や鼻腔、腟、関節液などにもムチンはあって、粘膜を張ることで風邪・インフルエンザ・アレルギーなどの細菌の侵入を防いだり、粘性を使って関節の間を取り持って潤滑に動ける助けをする働きもあるんよ。
★免疫力の向上
身体の中でムチンはタンパク質の吸収を促進する役目もあるから、免疫力を向上させたり、疲労回復にも効果があるんやて。
腸内細菌バランスも整えてくれる働きがあるもんやから、腸内にある免疫細胞が活発になるんよ。タンパク質と腸内細菌で、ダブルで免疫力の向上だ~!
ムチンの正体とは?涙のムチン層を描いてみた!
涙の膜はたった0.01mm~0.04mmの極薄の中に、油層と水層とムチン層がギュッと凝縮されているから、肉眼でなんて見えやしない!
ってゆうか~目の上のことやから、肉眼でなんて見えるわけないやんか~
なので、ムチン層に焦点を当てて、eye子が絵を書いちゃいました~!
勉強したよ~だって、ムチンてどうなっているか知りたかったんやも~ん!
涙が正常に機能しているムチン
ムチンは『 分泌型ムチン 』『 膜型ムチン 』の2種類があるんよ~
膜型ムチンは、マイクロビライってゆうヒゲのようなものでムチンをガッツリ捕まえてるんよ。
分泌型ムチンは、角膜の中のゴブレット細胞でムチンを製造して、水層の中に放出~
ガッツリ捕まえられた『 膜型ムチン 』と水層でユラユラしている分泌型ムチンが絡み合って、角膜の表面に留まることができて潤いを保てるんよ~
ムチンの層が崩れて涙が減ると
ゴブレット細胞も痩せこけてムチンを放出できなくなる~水層にもいなくなる~
マイクロビライと膜型ムチンも減っていったら・・・涙の穴ができてしまった・・・
点眼液でムチンを増やす?身体の中からムチンを増やす?
ねえ、このゴブレット細胞を見てたらさ~いっくら点眼液でムチンを直接目にいれてもさ、ホンマに治療になるんか心配にならへん?
だってさ~もうゴブレット細胞は瀕死の状態だよ。
ま~ムチン入りの点眼液でドライアイは改善したってゆう報告はたくさんあるんやけど、eye子が自分で絵を書いてみて思ったんやけど、一度死んでしまったゴブレット細胞を復活させるのってなかなか難しいと思うんよ。
と どっちから増やす?
外側からもそうやけど、身体の中からも栄養を送って改善しないと、ドライアイはちょっと気を許すとすぐに悪化しちゃうと思うんよね。
どう? そう 思わへん?
ムチンは加齢とともに身体の中から減っていく
ムチンは体内で作られるものだから、食事で摂って体内でセッセと作ってもらわないといけないんやけど、目だけやない、加齢でムチンの製造は少なくなっていくもんやから身体全体が・・・あ~潤いが減っていく~
ムチンが減っていくと、皮膚とか~髪の毛もツヤがなくなったり、口の中のネバネバが気持ち悪かったり(口臭の元!)、関節の軟骨がすり減って関節痛がひどくなるねんて。
ムチンは食事で食べると、身体の中で『グルクロン酸』に分解されて、もう1回ムチンに再生されるんよね。
この、グルクロン酸は身体の中の有害物質を排出したり、ヒアルロン酸に再生されたりと、大活躍~ あれ?ってことは、ムチンは身体の中で大活躍~
あ~食事で食べてもいろいろ使われるし、加齢で生産量が減っていくし、ムチンはまだまだ足りなかった!
夏場にネバトロ食品が売れる訳は消化・吸収にあった!
毎日暑いとさ~アッサリとしたの食べたくならない?
最近、コンビニやスーパーで夏の定番メニューみたいになってきた、ネバトロ丼とかネバトロソバ、美味しいよね~
全部グルグルコネコネ混ぜて、メッチャ糸ひかせて、ツルツル~って食べるの。いいいいな~
暑くて体力がなくなると、胃腸の調子を崩す人が多いやろ~
そんな弱った胃や腸をムチンの粘膜が修復してくれるんよね。
ムチンはタンパク質を分解する酵素が含まれていて、尚且つビタミンAをプラスすることで、タンパク質をより消化・吸収しやすくしてくれるもんやから、早く消化して力(エネルギー)に変えてくれるんよね。
でも、加熱するとせっかくのネバトロ効果が薄くなっちゃうから、出来たらナマで食べてな~
サッと茹でるぐらいちょうどいいんよ~ 新鮮な食材は茹でても色がきれいだし、栄養あるから買ってきたらすぐに調理だよ~!
ムチンを増やすとアレルギーの菌の侵入も防ぐことが出来る
ムチンは鼻の中の粘膜もあるんよ。
アレルギーで、鼻水ズルズル、目はかゆい・・・つらい!辛すぎる~!
そんな時は、ムチンが足りているかどうかのチェック時。流れる水を、ムチンのネバネバ粘膜で留めておかないと!
涙や鼻の粘膜を強化しておかないと、アレルギーのズルズル・ポタポタ鼻水と涙で、いくらムチンがあっても足りなくなっちゃう! あ~流れて行く~
ムチンの1日の摂取量に制限はございません!
な、なんと!ムチンの1日の摂取量に基準も制限もないんやて!
ムチンは食物繊維の1種で、取りすぎると下痢になったり、粘膜でバリアしすぎて大事な栄養の吸収をバリアしちゃうこともあるんやけど、それは気にしなくていいんやて。
食物繊維じたい、日常の食事では必要量に足りてないことが多いんよ。
ムチンを含むサプリメントの多量摂取やムチンを含む食材を同時に多量に食べ過ぎたら・・・そりゃあ、アカンとは思うけど・・・
ムチン入りのサプリメントと納豆ご飯を食べてたけどドライアイ
でも、eye子は毎日毎日、ムチン入りのサプリメントと納豆ご飯を毎日食べてたけど、全然下痢にもならなかったし・・・てか、むしろ便秘だったし・・・
相当、毎日気をつけて食事を食べないと、ムチンは身体の中に取り込みにくいと思うよ。
だって、ムチンは体内で作らるけど加齢とともに製造が減っていくから補充が大変なんよ。おまけに、身体の中のいろんな粘膜に必要な成分なんだよ。ヒアルロン酸にも必要やし!
ムチンはいっぱいあるから「大丈夫~」なんて人がいっぱおったら、ドライアイ人口が2200万人なんてならないはずだよ。
納豆もネバネバ食品も好きだけど、ドライアイってゆうことは、まだまだ足りないってことなんよね~