メーカーは必要だから入れてるけど防腐剤は本当に大丈夫?
目薬の商品的には必要だから入っている防腐剤。
通常なら特に問題はなくても、ドライアイの目には長時間の付着が予想されるから、目に障害が起こる可能性が高いんよね。せやから、防腐剤についてもっとちゃんと知っといたほうがいいと思うんよ。
目薬の各メーカーも、ベンザルコニウム塩化物を使った商品については、説明書に注意書きがされてるんやけど、eye子なんかあんまりそんな説明書読まへんやんか~いっつも目薬は箱から取り出しても、説明書は開かずそのまま箱の中に・・・なんてこと多いんよね~
これは、目薬だけやなくて、その他いろんなものもそうかな~ テレビの説明書とか・・・
商品を購入するときは、結構信用して(あんまり疑わないかな~)「良いもんだ!」と思い込んで買うからさ~せやな~キャッチコピーなんかにつられて買っちゃうな~
でも、「目」は直接外気に触れる「臓器」やから、やっぱり気をつけたほうが良いし、出来るだけナチュラルなものを使いたいやんか。
せやから、ちょっと怖いかもしれへんけど、防腐剤についてもっと詳しく調べてみたくなったんよね~
ベンザルコニウム塩化物
消毒液として一般的に使用されている
消毒用エタノールのトップメーカー健栄製薬が、「感染対策学術報告で、ベンザルコニウム塩化物の毒性・副作用などについて」まとめたものがあったんよね。これは、医療従事者向けのサイトの中にあったんやけど、さすが!消毒剤についての基礎知識から各商品の毒性・処置法まで詳しく書かれてあったよ~
ベンザルコニウム塩化物のところを見ると、致死量なんかも書いてあって、50~500mg/kgの量を口に入れたらの場合で表記されとったわ。
ま~目薬に含まれる量的には雲泥の差があるんやけど、0.005%~0.05%のベンザルコニウム塩化物を含んだ目薬を使用することで、発疹やかゆみが出たり、皮膚炎になったりすることもあるんやて。
報告書には『浮腫性紅斑』『掻痒』『接触皮膚炎』って書かれてあるんやけど、そんな難しい漢字書かれても一般にはようわからへんからね~
目薬には0.002%~0.01%のベンザルコニウム塩化物が含まれていることが多いらしいんやけど、使用量や頻度、目(角膜)にどれだけの時間留まるかによって、いろんな障害を引き起こす可能性が高いってことなんやろうな~
利点と欠点
いろいろ調べていくうちにな~いろんな医療関係者が点眼剤の中の特に『ベンザルコニウム塩化物』に対しての注意を広く一般の人たちに促しているんよね。その中で、高の原中央病院DIニュースに『ベンザルコニウム塩化物の利点と欠点』が書いてあったから、参考までに紹介するな~
利点 |
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欠点 |
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緑膿菌を初めとした菌類への殺菌効果は、『塩化ベンザルコニウム>クロロブタノール>パラベン』 ってゆうのも分かったよ~
参天製薬の説明書
参天製薬の商品(抗アレルギー点眼薬 アレジオン点眼液0.05%)の説明書に、ベンザルコニウム塩化物に対する副作用や使用上の注意点がちゃんと書かれてあったんよ。説明書に書かれてあったとおりの文章を載せとくな~
「説明書なんか読んだことない!」って言う人はおらんか~
いい機会やから読んでみてな~(赤字はeye子が勝手にしました。だって、気をつけて見てほしいんやもん)
使用上の注意
2.副作用
国内長期投与試験において、安全性解析対象130例中3例 (2.3%)に副作用(臨床検査値異常変動を含む)が認められた。 副作用は、眼刺激感2件(1.5%)、眼の異物感1件(0.8%)、 羞明1件(0.8%)であった。(承認時) 副作用が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置 を行うこと。
適用上の注意
(4)本剤に含まれているベンザルコニウム塩化物はソフトコ ンタクトレンズに吸着されることがあるので、ソフトコ ンタクトレンズを装用している場合には、点眼前にレン ズを外し、点眼5分以上経過後に再装用すること。
ソフトコンタクトレンズに吸着?
そうか~ソフトコンタクトコンズは、レンズそのものが水分を含んでいたり、酸素透過性のものも多いから、目薬そのものを含んでしまう可能性があるんやな!そうか!!目の傷に入り込むだけやないんや!!! フ~ 知ってよかった。
防腐剤の被害にあった人は、防腐剤入りの目薬を使っている人の総数に比べたら、ホンマはたいしたことがないのかもしへん。
ギャーギャー騒ぐほどのことでもないかもしれへん・・・
でも、eye子は眼科のお医者さんに「ドライアイは治りません」ってはっきり言われてしまったんよね。せやから、ほんのちょっと気をつけるだけの事でも目を守っていかないと、自分で守らへんかったら悪化の一途をたどることになってしまうんよ・・・悪化したらイヤやろ~
ほんのちょっと気をつけること・・・それは、少しでも危険と言われている『防腐剤』入りの目薬は使わないって事なんだよね・・・
クロロブタノール
クロロブタノールは、急所麻酔剤としても用いられいるんよ。麻酔ってことやから、麻痺させる作用もあるってことやんな~
目薬の使い方としては違うんやろうけど、クロロブタノールについての安全性について書いてあるものがあったんよ。
ドイツに本社を置く医薬・化学品の世界的企業Merck KGaAの日本法人であるメルク株式会社が出している『安全データシート』なんやけど、目薬の中に含まれる量とはだいぶ違うとはいえ、危険性は伝わるかな~て思うんよ。
目に入った場合・・・多量の水で瞼を開けたまま、よく洗浄する・ 必要ならば、眼科医の診察を受ける
飲み込んだ場合・・・吸収される
生体蓄積性・・・蓄積性は見られない・・・身体の中には溜まっていかないってことやな
どれぐらいの量でこんなになるのかは、よくわからへんかったけど、大量の場合には危険ってことやな。
でも、ひとつ安心したのは、蓄積性がないってことやな。身体の中に溜まっていかないってことは、少し安心したわ~
クロロブタノールはいろいろな商品に使われている
クロロブタノールは、目薬だけやなくて、まつげ美容液や化粧水にも使われてるんよ~ (一部の商品にだけどね)
直接皮膚につける化粧水にも使われているぐらいだから、含有量によったらそんなに毒性はないのかもしれないけど、消費者側から言ったら注意はしたほうがいいとは思うよ~
パラベンは目に入れても大丈夫?
パラベンは主に飲料向けの防腐剤として使われているんやけど、食品・医療品・化粧品にも使われていて、パラオキシ安息香酸エステルの総称として「パラベン」って呼ばれているやて。パラオキシ安息香酸エステルは、いろんな菌に対して抗菌作用があって、エステルの部分が多少違うのがいろいろあるらしい。
パラベンの危険性について、いろんな情報があるんやけど、上野製薬が出している「パラベンの効果と安全性」について詳しく書かれているんよ。
目に入れても大丈夫?
eye子が目薬の添加物について調べた中では、「パラベン」を含んでいる目薬は少なかったけどな~ ということは、メーカーでは目薬に使われる防腐剤として『「パラベン」は一般的ではないってことだと思うんよ。
防腐剤の隠された本当の使用目的
『パラベンの効果と安全性』の報告の中に、とっても納得いく防腐剤使用の目的が書かれてあったんよ。
日本においては「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」 (略称:医薬品医療機器等法)によって化粧品の微生物汚染防止が明記されており、 その目的のために防腐剤が使用されています。
つまり、「法律で菌の汚染防止が義務づけられているから、防腐剤が使用されている」ってことなんよ。メーカーが勝手に入れている理由じゃないってことなんよね。
それでも防腐剤や添加物は入っていないほうがいい
いつも目の中に入れる目薬は、出来るだけ防腐剤や添加物が入っていない方が良いよね。
メーカーだって日夜研究してるんだよ!
各社では、目薬に防腐剤を入れても、いかに安全に消費者に使ってもらえるかについて、日夜「努力と研究」しているんよね。
説明書に使い方についてきちんと書いたり、「用量・用法をお間違えなく」って、テレビのコマーシャルでもよく言ってるやろ~ちゃんと守らへん人がおるから、何度でも周知させることが必要になるんよね (これまでのeye子も知らないことが多かった!)
努力の結晶がよくわかるものがあるんやけど、大正製薬の人が特許を申請した時の内容が、特許公報の情報へのアクセスをより気軽にできることを目的に開設されたekouhou.netってゆうところにあったんよ。これ、どのメーカーもこんな風にして研究してはると思うんよね。
この研究も、ほんの一例で、探せばもっともっとたくさんの研究があるんだよ~
ここには、【発明の課題】 【課題を解決するための手順】 【工程】 【発明の効果】・・・とか、びっしり書かれてるんよ。実際の申請書を見たら、もっとビッシリ書いてあるんやないかな。
この努力、わかるわ~
eye子はその昔、若かりし頃(30年ほど前かな)、某研究所の事務で働いてたことがあったんやけど、研究者って一度研究始めたら研究場所にお泊りするのも当たり前だったんよね。
髭ボーボーになっても、家に帰らんと研究してはったんよ。特許もバンバン書いとったわ~今、世の中にあるいろんな商品は、この地道な研究の努力の賜物だと思うんよ。ホンマに。
せやから、「防腐剤はアカン!」とは、簡単には言われへんのよ。だって、法律でも義務付けられてるし、メーカーだって必要だと思ってるから入ってるんやもん。
でも、でも・・・ってところやねんけどな・・・
防腐剤が気になるならできるだけ無い方がいい